蔵書電子化事業連絡協議会(Myブック変換協議会)および一般社団法人日本蔵書電子化事業者協会(JABDA)は、本日、個人の蔵書を電子化する許諾業務におけるルール作りに関する協議を開始しました。本協議には複数の出版社や関係官庁からオブザーバーも参加され、以下の基本方針に合意いたしました。
ルールの詳細については、今後本協議等を通じて検討してまいります。
1. 許諾の対象
・電子化の許諾対象は個人の蔵書のみとする。
・電子化は許諾ベースで行うこととし、同タイトルの書籍についても毎回許諾を受けた上で電子化を行う。
・断裁済みの書籍は受け付けない。
「自炊代行」のニーズは大きい――しかしその合法性を巡っては議論が分かれ裁判で係争中でもあります。蔵書を自炊したいという利用者のニーズと、自炊によって著作権が侵害されるのではないかという著作者の懸念とを、うまく調整することは可能なのでしょうか?
今年3月には、一定のルールが守られれば自炊を認めても良いとする著作者を中心とした「Myブック変換協議会」が発足しました。また、6月には、こういった議論を受けて、自炊代行を健全な市場にすることを目指す事業者団体「日本蔵書電子化事業者協会」が発足しました。
これらの当事者と、研究者、弁護士をあつめ、自炊代行の是非をめぐって徹底的に議論を行います。
ニコニコ生放送では議論の様子を生中継でお送りさせていただきます
http://live.nicovideo.jp/watch/lv139485926
●パネリスト
生貝直人(国立情報学研究所)
石川准 (静岡県立大学)
末吉瓦 (弁護士)
瀬尾太一(Myブック変換協議会統括)
林紘一郎(情報セキュリティ大学院大学)
藤田剛士(日本蔵書電子化事業者協会/ブックスキャン株式会社副社長)
別所直哉(ヤフー株式会社執行役員社長室長)
山口翔 (名古屋学院大学)
●コーディネーター
松原聡 (東洋大学)
主催:マニフェスト評価機構 / IME デジタルアーカイブ研究所
●関連リンク
蔵書電子化事業連絡協議会(Myブック変換協議会)