プレスリリース
Myブック変換協議会
一般社団法人日本蔵書電子化事業者協会
報道関係各位

蔵書の電子化における基本方針に合意について


蔵書電子化事業連絡協議会(Myブック変換協議会)および一般社団法人日本蔵書電子化事業者協会(JABDA)は、本日、個人の蔵書を電子化する許諾業務におけるルール作りに関する協議を開始しました。本協議には複数の出版社や関係官庁からオブザーバーも参加され、以下の基本方針に合意いたしました。 ルールの詳細については、今後本協議等を通じて検討してまいります。

1. 許諾の対象
・電子化の許諾対象は個人の蔵書のみとする。
・電子化は許諾ベースで行うこととし、同タイトルの書籍についても毎回許諾を受けた上で電子化を行う。
・断裁済みの書籍は受け付けない。

2.電子化された蔵書の管理
電子化された元となった蔵書は、電子化した後、必ず溶解処理などの方法で廃棄する。

3.電子ファイルの管理
・電子化されたファイルが私的利用を超えて外部に流出することがないように安全管理措置を講じる。
・電子化されたファイルには一定の情報を付す等の処理を行う。

4.ルールの遵守・監視機能
 ・定められたルールを守るために、第三者の監視組織を設置する。
 ・ルールを守る事業者についてはJABDAへの参加を促し、適正な事業者であることの表示を行う。

Myブック変換協議会、JABDAは、著作者、出版社、関係者と連携しながら、電子書籍の違法流通を防止し、日本の読書習慣をデジタル化時代にふさわしい形で維持発展していくために引き続き検討・推進してまいります。

<本件に関する報道関係の方のお問い合わせ先>
公益社団法人 日本文藝家協会 事務局 高橋・長尾 
TEL 03-3265-9657 FAX 03-5213-5672

2013/06/07
シンポジウムに参加いたします。http://manifesto.or.jp/

シンポジウム『蔵書電子化(自炊)を考える -健全な市場形成は可能か-』 

「自炊代行」のニーズは大きい――しかしその合法性を巡っては議論が分かれ裁判で係争中でもあります。蔵書を自炊したいという利用者のニーズと、自炊によって著作権が侵害されるのではないかという著作者の懸念とを、うまく調整することは可能なのでしょうか? 今年3月には、一定のルールが守られれば自炊を認めても良いとする著作者を中心とした「Myブック変換協議会」が発足しました。また、6月には、こういった議論を受けて、自炊代行を健全な市場にすることを目指す事業者団体「日本蔵書電子化事業者協会」が発足しました。 これらの当事者と、研究者、弁護士をあつめ、自炊代行の是非をめぐって徹底的に議論を行います。

ニコニコ生放送では議論の様子を生中継でお送りさせていただきます
http://live.nicovideo.jp/watch/lv139485926

出演者

●パネリスト
生貝直人(国立情報学研究所)
石川准 (静岡県立大学)
末吉瓦 (弁護士)
瀬尾太一(Myブック変換協議会統括)
林紘一郎(情報セキュリティ大学院大学)
藤田剛士(日本蔵書電子化事業者協会/ブックスキャン株式会社副社長)
別所直哉(ヤフー株式会社執行役員社長室長)
山口翔 (名古屋学院大学)

●コーディネーター
松原聡 (東洋大学)

主催:マニフェスト評価機構 / IME デジタルアーカイブ研究所

●関連リンク
蔵書電子化事業連絡協議会(Myブック変換協議会)


2013/06/03
日本蔵書電子化事業者協会を設立致しました。